シノハユ第15話「悠彗③」 感想
後悔
決勝戦開始直前,観客席に座る悠彗。その後ろの席に偶然にも残りの湯町小麻雀メンバー・玲奈や陽葵が座っていた。決勝卓三人が同じ小学校の友達である立場としては1人だけを応援するというわけにはいかなそうだが,玲奈は普段の慕を様子を見てきた上で応援することに決めていた。
「麻雀が好きで好きでしょうがない子なんだ」
この言葉を聞いた悠彗は,慕にあって自分にはなかったもの。決勝という舞台へ上がるために自分に足りなかったものを自覚した。
決勝戦開始――。
閑無,はやりん,杏果ちゃん,そして慕が着席。松江こども麻雀大会決勝戦が始まった。
東一局 親:石飛閑無
卓を囲んでいる4人のうち,3人が湯町小のメンバー。いつも慕や杏果と特訓している閑無は二人の打ち筋を見抜いていた。
稲村杏果
「杏果は手を縦に伸ばすことが多い」
対子や刻子が揃いやすいのが特徴。そのため七対子や対々和が多い。
杏果ちゃんは閑無編でも四暗刻聴牌してたよね。
白築慕
「逆に慕は横に伸ばしがちで平和や三色が多く鳴きも少ない」
慕ちゃんも前大会オーラスで和了った時も三色平和純全ドラ1だった。
そして二人の共通の弱点として閑無ちゃんは「手が遅い」ことを挙げた。
しかし敵は二人ではない。気を取られている隙を逃さないはやりん。閑無がはやりんに2000点を放銃してしまう。
東二局 親:瑞原はやり
和了:石飛閑無
ロン:
白混一 3900
東三局 親:稲村杏果
和了:瑞原はやり
ツモ:
ツモ断么九一盃口 1300・2600
はやりん作中初めてのツモ和了り。
出和了りだけの能力を仮定してたけど違うみたいだね。
東四局 親:白築慕
和了:石飛閑無
ロン:
一通 2600
休憩無しで南入。
南一局 親:石飛閑無
流局
テンパイ:白築慕,稲村杏果 +1500
ノーテン:石飛閑無,瑞原はやり -1500
南二局 1本場 親:瑞原はやり
和了:瑞原はやり
ロン:or
断么九 6100
南二局 2本場 ドラ:
和了:稲村杏果
ツモ:
三暗刻 3200・6200
杏果ちゃんは遅くなる手を何とか間に合わせて閑無をまくる。三暗刻とか出てくるたびに作る杏果ちゃん恐ろしいなぁ。
南三局 親:稲村杏果
和了:石飛閑無
ツモ:
西混一 1000・2000
南三局まで点数状況
瑞原はやり:36600
稲村杏果:32800
石飛閑無:28500
白築慕:22100
南三局が終了し,残すはオーラスのみ。慕ちゃんはここまで和了無しの焼き鳥状態。
勝利への執着
南四局 オーラス 親:白築慕
親に対するはやりんは早く和了れば勝つことになる。閑無も3900を和了れば優勝。点数状況を考え,慕ちゃんが大きい手を作っていると考えていた閑無は自分が有利であると判断していた。しかしこの予想は外れてしまうこととなる。
和了:白築慕 放銃:石飛閑無
ロン:or
平和 2900
南四局 1本場
和了:白築慕 放銃:稲村杏果
中 1800
鳴きの速度重視に切り替えた慕はラス親の連荘狙い。鳴きが少ないと冒頭で思い込んでいた閑無を驚かせる。慕ちゃんの成長を感じさせる素晴らしい伏線になってるね。
南四局 2本場 ドラ:
白築慕 配牌
速度を意識するとはいえ,和了れば優勝のはやりんも鳴きの速攻を仕掛けてくる。
瑞原はやり
慕ちゃんも聴牌までこぎつけるが,あっという間に上家からの二副露ではやりんも聴牌。はやりんからの聴牌臭を察知した慕ちゃんは,暗刻した後に引いた牌で勝負に出る。
押し引きの引きはない――――!!
「カン」
和了:白築慕
2500オール
嶺上開花!70符2飜って親作品『咲-Saki-』の主人公・宮永咲ちゃんを彷彿とさせる。このシーン読んでて本当に鳥肌が立ってしまった。
点数結果は次の通り。
白築慕:33300瑞原はやり:33100
石飛閑無:27100
稲村杏果:26500
トップのはやりんと僅か200点差。慕ちゃんの大逆転の和了りで大会は幕を閉じた。
感化された少女
決勝にたどり着いた子たちとの覚悟の差。勝負を楽観視し,麻雀を二の次三の次に過ごしていた自分を振り返る。
「そうだよ…勝ちたい子じゃないとダメなんだ」
「あの卓に座ってみたかった」
大会が終わり地元に戻った悠彗ちゃんは,中学でのリベンジを誓い,森脇先輩のところに特訓へ。
森脇先輩曰く,麻雀は高校の団体戦が花形。小中で出なかった子が出てくる高校生大会に沢山の強者が集い,中でも高3のインハイの夏が一番輝くとのこと。そして島根県の高校だと「朝酌」と「粕淵」が寮を備えた強豪校。
「朝酌」はプロ麻雀せんべいカードが初出のはやりんの母校・朝酌女子。そして高校生になって同じ制服を着ていた慕ちゃんと閑無ちゃんが入学することになる高校だね。
「粕淵」は『咲-Saki-』本編のトーナメント表の2番に登場した高校。一回戦で新道寺に敗れちゃってるけど。
悠彗ちゃんがどちらに入学するかはまだ分からないけど,粕淵高校も県予選で朝酌女子のダークホースになったらおもしろいね。
咲-Saki-第134局[対策] 感想
扉絵
ユキちゃんおもち!十字架のチョーカーにコルセットとか恰好が西欧的。特徴的な銃はFN P90という機関銃。予想はしていたけどゴツいなぁ。次回は「ファブリックナショナルプロジェクトナインティイイイイイ!!!!!!!」と叫びながらダヴァンに乱れ撃つユキちゃんが見られるかもしれない。
絹ちゃんの衣装は……帽子とバックルに思いっきりタコが付いてて笑った。洋榎がタコな気もするけど,イカじゃなくてタコなのか。タコというと爽の能力がアッコロカムイに由来していると唱えているブロガーさんの方*1がいらっしゃいましたね。諸説ある*2みたいけどこういう妄想や仮説が立てられるのは大将戦が始まるまでだからなぁ。
いつも通りの和
東一局で親満12000を振り込んだ和。西部劇のような固有結界では驚いていたが,実際は全く動揺していなかった。はっちゃんの時もだけど,「のどっち」状態になった和はこの程度じゃ揺るがない。
東一局 1本場 親:Megan Davin ドラ:
十二巡目
Megan Davin
ここから上家から赤ドラをチーしてテンパイ。同時にダヴァンの能力が発動。しかしダヴァンは他家3人が先に闇でテンパイしていることを察知する。自分が振り込むことを警戒し,ここは様子を見ることに。全員が聴牌のまま流局し、2本場へ。
ここのカットで右にユキちゃんのおもちが描かれているけど,上家は絹ちゃん。
ある人の胸を別の人の胸に描き間違えたりしてます。*3
反省することがあると書かれる立先生のブログも更新。
ユキちゃんの実力は如何に
東一局 2本場*4
Megan Davin
ポン:
ユキちゃんから鳴いて断幺ドラ3を先制聴牌。
これに追いついたのは絹ちゃんだった。
しかし前日プロとの対局を通して強くなった絹ちゃんは聴牌を崩し,一向聴に戻した。いくのんグッジョブ。
続いてユキちゃんが聴牌を取ってこれを維持。
ダヴァン vs. ユキちゃんの決闘が始まる――。
とはいえダヴァンの親満11600を振り込むと有珠山は飛んで終了。流石にここで終わることはないだろうけど,ユキちゃんの真骨頂が見られるかもしれない。
作者コメント
行きたいけど1人じゃ泊まれない宿を怨嗟リスト化しているけど生涯行けない気がする。
怨嗟リストって…りつべ怖い……。1人で泊まれない宿とかあるんだね。
次回は12.05発売号。
*3:dreamscape 更新日:2014.11.19
*4:dreamscape 更新日:2014.11.23 「東二局」は東一局の間違い
咲-Saki-第133局[決闘] 感想
扉絵
案外普通……?
原村和配牌*1 ツモ:?捨て牌:
愛宕絹恵ツモ:捨て牌:
Megan Davinツモ:捨て牌:
真屋由暉子ツモ:
ダヴァンの能力
ツモ:捨て牌:
決闘-デュエル-
原村和ツモ:
作者コメント
大抵のお茶は冷めると飲めるのにハーブティーは冷めるとキツい気がする。
シノハユ第14話「悠彗②」 感想
開幕――。
第12回松江こども麻雀大会当日,湯町小3人と悠彗ちゃんが再会し,そして前回大会優勝者のはやりんが登場した。
今回は慕の応援のため,リチャードソンと質屋の姿もあった。
悠彗ちゃん的には慕リチャなの?質リチャの方が期待しているのかと思った。
「叔父か……」という発言には何かありそう。次号に悠彗ちゃんのおじさんが出てくるのかな?
閑無ちゃんに応援されて赤くなる悠彗ちゃんチョロい。両方チョロいはずなのに。閑無のそばにいた杏果ちゃんも悠彗ちゃんにお辞儀してるね。いい子だ。
第2話「慕②」で見切れていた大会ルールが明らかになった。
ルール
喰いタン・後付け あり
ダブロン・トリプルロン なし
裏ドラ・赤ドラ なし
カンドラ・カン裏ドラ なし
流し満貫 なし
一発 なし*1
表ドラ以外では手を伸ばすことができず,手持ちの牌で役を重ねることでしか点数を上げることはできない。 運より実力が試される大会である。本編では藤田プロが「今年のルールは赤ドラなど運の要素が強すぎる」と言っていたけど,それと比べると相当地味だよね。玄ちゃんがこの時代に生まれていたら……いや,ドラ4で満貫確定してるしそれでも強いか。
悠彗ちゃんの打ち筋
悠彗ちゃんのフルネームは「本藤悠彗」,七類小学校の6年生。
「本藤」という苗字は長野県に多く,上水内郡にある旧家の本藤氏に由来している。*2
赤点は前回悠彗ちゃんが立っていた場所。赤丸は慕たちが海水浴をしていた海岸。七類はこの辺りの港町だった。
さて,気になる悠彗ちゃんの打ち筋。東京進出に向けて第一回戦が始まった。
対局室L
東一局 ドラ:?
本藤悠彗
ツモ:
捨牌:
この配牌から「とりあえず筒子に寄せてみよっ」という判断。ここから無駄ヅモなしで門混ツモ2000・3900を和了る。
ツモ:
東二局 ドラ:
和了者:本藤悠彗
ロン:
次局も同じく門前混一ドラ1の和了り。悠彗ちゃんの捨牌に索子が無いため染め手な臭がキツい。混一が悠彗ちゃんの得意形みたい。分かりやすい能力?だけど,それ故に実力者が揃ってくるとなると容易には振り込んでくれないだろう。
杏果ちゃん,閑無,慕も難なく1回戦を突破。はやりんは映ってないけど言わずもがなという感じでしょう。
悠彗ちゃん vs. 慕
1回戦を突破した悠彗ちゃんは次の対局室へと向かう。そこにいたのは…
一番目立たない子……慕ちゃんはそんな印象なのか。主人公の割に控えめな性格だけど意志はしっかりしてるよね。咲さんは関係ないよ。咲さんかわいい。
対局室E
和了者:本藤悠彗
ツモ:
ダマで門前混一一盃口2000・4000。本誌だと一盃口が付いてないけど,コミックで修正かな?
ドラ:
和了者:本藤悠彗
ロン:or
混一5200。
ここまで全て染め手の悠彗ちゃん。混一は作るけど役牌は刻子にならないのかな?オタ風はやたらくるのは悠彗ちゃんがオタクだから?
南三局
和了者:本藤悠彗
中・混一1300・2600。
オーラス開始時点で43400点で断トツの悠彗ちゃん。対して慕ちゃんは22600点。
南四局 オーラス ドラ:
悠彗ちゃんは和了れば勝ち抜け。鳴いて速攻を仕掛ける。そんな中……
終盤に差し掛かると同時に慕がリーチをかける。
本藤悠彗
ツモ:
役牌一向聴ではあるが,慕に対する安牌も多いため素直にオリを選択。そして……
和了者:白築慕
ツモ:
リーチツモ断幺平和三色一盃口ドラ1,4000・8000!
慕はリーチした後にをツモっていたが,これで和了した場合1位の悠彗をまくれない。そのためこれを見逃し振聴状態から残り1枚のツモることに賭けていた。点差を考慮したこの打ち方,成長を感じるなぁ。慕は一和了当たりの点数12000くらいあるし高火力。これぞ主人公……。
索子じゃなくても羽エフェクトはかかるんだね。思い出のは1巡目で切ってるし関係ないか。
去年のファイナリスト・慕の圧巻の打ち筋を目の前にし,素直に負けを認めた悠彗。対局室を後にする慕の姿はラスボス臭が漂っていた。
いよいよ決勝!
決勝に進む4人が出揃った。
杏果ちゃん!杏果ちゃんだ!!!シノハユで唯一役満四暗刻を張ったことがある作中最強雀士の杏果ちゃんだ!!!!!!まさか決勝に進むとは思わなかった。嬉しい。推しのはやりんにも頑張ってほしいけど,杏果ちゃんがどうやって戦うのかも興味深い。
惜しくも決勝へ進むことができなかった悠彗ちゃんは背を向け涙を流す。悠彗編で負けるとは思わなかった。この雪辱を晴らす機会は訪れるのだろうか。
最後のくにびきメッセのカットはもはや明らかな空撮で脱帽するしかない。
次号は11.25発売号。
*1:シノハユ the dawn of age第2話「慕②」,同第14話「悠彗②」
咲-Saki- 第132局[恩義] 感想
ユキちゃん出撃
「安心せよ、恐れるな。あなたは死ぬことはない」*1
メグの後悔
そういえば第129局でユキちゃんが「まだリーチが7回打てる………」って言ってたけど、残点が7300点だからだったのか。
準決勝副将戦、試合開始――。
のどっち、覚醒――。
電飾をディスプレイに見立ててそう言ったのかな~とも思いましたが、いまいちピンとはきませんでした。
シノハユ 第13話「悠彗①」 感想
咲-Saki- 第13巻 表紙の舞台に行ってきました(2014/9/5)
9/5発売のヤングガンガンに咲-Saki- 13巻の裏表紙を含む表紙が誌末に掲載されていました。9/2時点で既に表紙は公開されており、探訪者もいました。