シノハユ第9話「はやり②」感想
落ち込んでいた自分を励ましてくれたかっこいいお姉さん、春日井真深。しかし彼女ははやりにとって他人に媚びを売って人気を集めていると感じるーー自分の苦手とする人間でもあった。
扉絵は松江城下の京橋川にかかる唯一の木造橋「筋違橋(すじかいばし)」。松江城に侵入する敵に対して道路の直進からずらしているのが名前の由来で、現在も欄干は木造のままになっています。この扉絵を撮影するためには川に降りないといけないんですけど、潮汐で足場がある時と無い時があるみたいです。行く時間も気をつけないといけませんね。
閑無ちゃんが橋の上に立っているのが橋の名前と絡めると意味深だなぁ。はやりがまだ真深の髪飾りを付けていないことを考えると、まだこの二人は出会っていないよね。はやりはこの時点で小学2年生だけど、閑無との出会いは麻雀大会のあった4年生だし。閑無の赤いダウン見覚えがあるんだけど気のせいかな?
はやりはおばーちゃんの忘れ物を受け取るため病院へ行くが、そこで再び真深と遭遇。
真深にとっては3回目だけど、はやりは牛丼屋に寄った帰り道でステージで見かけたためこれで4回目。
やっぱり真深は入院中の患者さんだった。見た目には変わりないようだけど入院しているとなると重い病な気もする。冒頭にはまふふに異変を感じているファンもいるようで、アイドル業にも支障が出てきている様子。
真深が入院していることを知ったはやりは、今度は彼女の見舞いのために病院へ通うようになる。はやりが焼いてくるマドレーヌは真深も満足したようで、ネットで知り合いにも送ったのだそう。
はやりんのお母さんはケーキ屋さんみたいだね。家のお手伝いではやりんもケーキが焼けるのかな。何でもそつなく
こなしちゃいそうだし慕ちゃん同様料理も得意なのか気になる。
喜んでくれた真深のために、はやりはマドレーヌを持って再びお見舞いへ。しかしーー
病室の扉の「面会謝絶」の張り紙を目にする。意味は理解出来ないが、フロントでマネージャーと医者が会話している様子を目にして病状が思わしくないことを察した。その後も病室に訪れるが、張り紙は付けられたままだった。
なんとか真深を元気付けようと、はやりは真深が自分に披露した手品を練習。図書館で本を読んで勉強し、徹夜で手品を繰り返す。
一応家に白と中の牌はあったみたいだけど、この時点で麻雀のルールを知っていたかは不明。
はやりが病室に訪れると、そこには苦しそうな様子で寝込んでいる真深の姿が。
ここ数日の面会謝絶は新しい抗がん剤の副作用によるものらしい。
抗がん剤…真深さん癌患ってたのか…。ストレートに残酷な事実を突き付けられるなぁ。つらい。
漸く会うことができたはやりは、自分が窮地の時に励ましてくれた真深に練習した同じ手品を披露する。
健気だなぁ…。ここで完全に心打たれて泣いてしまった。
この手品を見た真深は何かを決心した様子で牌を見つめる。
「人を喜ばせようとするってことは はやりちゃんにもアイドルの素質があるのかも」
真深にとっての"アイドル"は、はやりの感じていた「媚びている」のような他人からの人気や名声を"集める"ような存在ではなく、他人を喜ばせたり励ましたりする"与える"ことができる人間なんだね。
「それ あげるわ」
はやりんは真深の"牌のお姉さん"としてのトレードマークである髪飾りを授かる。真深さんの引退を意味する…のかな。病状からしてステージに立つのは難しそう。
はやりんはまだアイドルに対しての印象を引きずっているのか真顔で突っぱねるが
「…ちょっと会えなくなるし 記念にね」
真深から東京の病院に移るため突然の別れを告げられる。