シノハユ第14話「悠彗②」 感想
開幕――。
第12回松江こども麻雀大会当日,湯町小3人と悠彗ちゃんが再会し,そして前回大会優勝者のはやりんが登場した。
今回は慕の応援のため,リチャードソンと質屋の姿もあった。
悠彗ちゃん的には慕リチャなの?質リチャの方が期待しているのかと思った。
「叔父か……」という発言には何かありそう。次号に悠彗ちゃんのおじさんが出てくるのかな?
閑無ちゃんに応援されて赤くなる悠彗ちゃんチョロい。両方チョロいはずなのに。閑無のそばにいた杏果ちゃんも悠彗ちゃんにお辞儀してるね。いい子だ。
第2話「慕②」で見切れていた大会ルールが明らかになった。
ルール
喰いタン・後付け あり
ダブロン・トリプルロン なし
裏ドラ・赤ドラ なし
カンドラ・カン裏ドラ なし
流し満貫 なし
一発 なし*1
表ドラ以外では手を伸ばすことができず,手持ちの牌で役を重ねることでしか点数を上げることはできない。 運より実力が試される大会である。本編では藤田プロが「今年のルールは赤ドラなど運の要素が強すぎる」と言っていたけど,それと比べると相当地味だよね。玄ちゃんがこの時代に生まれていたら……いや,ドラ4で満貫確定してるしそれでも強いか。
悠彗ちゃんの打ち筋
悠彗ちゃんのフルネームは「本藤悠彗」,七類小学校の6年生。
「本藤」という苗字は長野県に多く,上水内郡にある旧家の本藤氏に由来している。*2
赤点は前回悠彗ちゃんが立っていた場所。赤丸は慕たちが海水浴をしていた海岸。七類はこの辺りの港町だった。
さて,気になる悠彗ちゃんの打ち筋。東京進出に向けて第一回戦が始まった。
対局室L
東一局 ドラ:?
本藤悠彗
ツモ:
捨牌:
この配牌から「とりあえず筒子に寄せてみよっ」という判断。ここから無駄ヅモなしで門混ツモ2000・3900を和了る。
ツモ:
東二局 ドラ:
和了者:本藤悠彗
ロン:
次局も同じく門前混一ドラ1の和了り。悠彗ちゃんの捨牌に索子が無いため染め手な臭がキツい。混一が悠彗ちゃんの得意形みたい。分かりやすい能力?だけど,それ故に実力者が揃ってくるとなると容易には振り込んでくれないだろう。
杏果ちゃん,閑無,慕も難なく1回戦を突破。はやりんは映ってないけど言わずもがなという感じでしょう。
悠彗ちゃん vs. 慕
1回戦を突破した悠彗ちゃんは次の対局室へと向かう。そこにいたのは…
一番目立たない子……慕ちゃんはそんな印象なのか。主人公の割に控えめな性格だけど意志はしっかりしてるよね。咲さんは関係ないよ。咲さんかわいい。
対局室E
和了者:本藤悠彗
ツモ:
ダマで門前混一一盃口2000・4000。本誌だと一盃口が付いてないけど,コミックで修正かな?
ドラ:
和了者:本藤悠彗
ロン:or
混一5200。
ここまで全て染め手の悠彗ちゃん。混一は作るけど役牌は刻子にならないのかな?オタ風はやたらくるのは悠彗ちゃんがオタクだから?
南三局
和了者:本藤悠彗
中・混一1300・2600。
オーラス開始時点で43400点で断トツの悠彗ちゃん。対して慕ちゃんは22600点。
南四局 オーラス ドラ:
悠彗ちゃんは和了れば勝ち抜け。鳴いて速攻を仕掛ける。そんな中……
終盤に差し掛かると同時に慕がリーチをかける。
本藤悠彗
ツモ:
役牌一向聴ではあるが,慕に対する安牌も多いため素直にオリを選択。そして……
和了者:白築慕
ツモ:
リーチツモ断幺平和三色一盃口ドラ1,4000・8000!
慕はリーチした後にをツモっていたが,これで和了した場合1位の悠彗をまくれない。そのためこれを見逃し振聴状態から残り1枚のツモることに賭けていた。点差を考慮したこの打ち方,成長を感じるなぁ。慕は一和了当たりの点数12000くらいあるし高火力。これぞ主人公……。
索子じゃなくても羽エフェクトはかかるんだね。思い出のは1巡目で切ってるし関係ないか。
去年のファイナリスト・慕の圧巻の打ち筋を目の前にし,素直に負けを認めた悠彗。対局室を後にする慕の姿はラスボス臭が漂っていた。
いよいよ決勝!
決勝に進む4人が出揃った。
杏果ちゃん!杏果ちゃんだ!!!シノハユで唯一役満四暗刻を張ったことがある作中最強雀士の杏果ちゃんだ!!!!!!まさか決勝に進むとは思わなかった。嬉しい。推しのはやりんにも頑張ってほしいけど,杏果ちゃんがどうやって戦うのかも興味深い。
惜しくも決勝へ進むことができなかった悠彗ちゃんは背を向け涙を流す。悠彗編で負けるとは思わなかった。この雪辱を晴らす機会は訪れるのだろうか。
最後のくにびきメッセのカットはもはや明らかな空撮で脱帽するしかない。
次号は11.25発売号。
*1:シノハユ the dawn of age第2話「慕②」,同第14話「悠彗②」